子供が幼稚園、小学校に入ると避けて通れないのがPTAやクラブチームなどの役員。これがどうしてこんなにしんどいものなのか、いくつかの役員をやってみてまた現在進行形でやってみて何にしんどさを感じているのか考察してみました。
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一番の理由は気を使うからしんどいのです
PTAや役員の仕事がタダ働きだから嫌だとか面倒だからいやだとは実はあまり思っていません。
もちろん面倒なことも沢山あるのですが、もしこれがみんなで楽しくワイワイできていれば全然面倒でもやれてしまうのです(私は)
けれども実際はよく知らない人同士が自主的というよりは役員になってしまったからと半ば強制で集まり、色々な仕事を話し合いながらしなければいけないわけです。みんな大人だしほとんどが良い人たちなのですが、連絡をとりあったりしょっちゅう会合したりしているうちにだんだん関係が微妙な空気になっていくのがしんどいのです。仲良くワイワイとできているのはせいぜい最初の1、2日くらいではないでしょうか。
一人はいるキャラと主張が強い人
人間が30人程も集まれば一人くらいは強烈な個性を放って他と交わらない人、自分のやり方を通そうとする人というのが現れます。
一人くらいは周りとの調和や目立つことを気にせず言いたいことを言いまくる人というのがいますが、その他のほとんどの人が目立つことも反論することも避けたがりますので言いたがる人のなりたい方へ決まっていきがちです。これは仕方がないことです、意見が違うならしっかり反論するしかないからです。反対意見がないならその人の勇気と主張が勝つのは当然です。
一見常識的で静かめの人
ですが一見常識的で目立つことも避けたがる人の中にはそういった目立ってでも主張を続けるひとを煙たがり影で嘲笑したり陰口を言ったりする人が出てくるわけです。チームの中で仲が良い人達が何人かいたりすると、この人達で言い合ったり別ラインで噂していたり。こういうのを見聞きしてしまうと怖いのです。実はこういう人達が一番怖いですしチームの雰囲気を悪くしてしまいます。
この時点でチームワークは壊れていますね。
何も反応しない人
役員でも小さなグループ単位だとライングループを作ってやりとりすることが多くなります。
最初は自己紹介や絵文字などでわきあいあいとしたライングループもだんだんとリーダーシップを取る人、指示されれば動く人などとなんとなく立場が出てきます。そしてしばらくして出てくるのがなんの反応もしない人です。
役員の仕事に飽きたのか怒っているのか、ただ単に忙しいのか興味ないのか分からないけれど自分からの発信はたまにするけれど人の発信には一切無反応な人です。ラインで上がった意見が良いのか悪いのか興味ないのかわかりませんが何か一言でも返して欲しいのに何もなさすぎて怖いです。
無視できないくらい名指しで質問されれば6時間後くらいに一言だけ返ってきたりします。これもさらに怖いです。
こういうよく分からない反応に謎めいたり精神を揺さぶられたりすること自体が役員の仕事に関係なくしんどいわけですが、友達ではないので付き合いをやめるわけにもいかず、ただ嫌われているのかなどと余計な考えに消耗してしまうわけです。
結局しんどいのは仕事ではなく人間
気を使わなければ良いのかもしれませんが気心の知れた友達ではないのでやはり気を使います。しかも子供同士は仲が良かったりする場合もあり余計に上手くやっていかなくてはと思ってしまうのです。
逆に子供同士が上手くいっていないなんていう場合もありこれもまた複雑です。
役員の仕事に対する情熱も人それぞれで、ものすごく積極的に動き回ってくれる人に対しては、私ももっと手伝います!!という申し訳ない気持ちになるし、無反応、無関心な人にはせめて返事くらいしてくれよ!というイライラした気持ちになってしまいます。だからと言ってラインで「返事くらいしてください」なんてズバっと言おうもんならグループが凍りつきます。まさしく人間関係崩壊です。
会社のように先輩後輩や上司や部下がいるわけでもなくみんな子供のお母さんというフラットな関係は良いようにみえて、実は誰も指示などができず物事を進めるのが難しい要因だと思います。
フラットな関係なのに張り切り屋さんが指示なんてしたらイラっとされて影で噂されるだけです。
だからと言って◯◯しましょうか?や、どうしましょうか?などの疑問符でラインをいれても誰も仕切る必要がないため誰が答えたら良いのか分からずしーんとなってしまいます。
このように役員に対する姿勢も考え方も人それぞれなのでそこに配る神経がすり減って疲弊してしまうのです。
それでもPTAや役員は必要だと思う理由
できれば学校に集まったりしたくないし、ラインであれこれやりとりをして精神と時間を消耗したくはないわけですが、PTAや役員は子供達のために時間と労力を費やして子供達の活動のために働いてくれるありがたいボランティアなのです。
それが理解できずキレたり役員を逃げ回ったりする人もいますが逃げ回っている人の子供達も役員さんのお世話になっていることを忘れてはいけないと思うわけです。
だからと言って強制してでもやるべきだ!とまでは思いませんが、できなくてもどこか何かしらで協力し合えたらよいのにとは思います。
結局はお金か労力のどちらかは必要なのです。給食ではお金を使い、PTAは時間と労力を使っているわけです。
役員さんには通学路の見守りやイベントの開催準備などをしてもらえてありがたいわけです。
もちろん今時いらないだろうという仕事は減らしていくべきですがほとんどのお母さんは働いていたりと時間のない方が多いので考え方も合理的な方が多いです。
問題は面倒な仕事ではなくコミュ症な自分だった
学校に行くと疲れます。子供のときは好きで休みたくなかった学校ですが今は参観日さえも憂鬱です。
たまに会うお友達のお母さんに挨拶したりしなかったり。きっと不必要な神経を使っているのだと思います。
やはり気心の知れた友達ではないのに上手くやっていかなければならないので、余計にエネルギーが必要なのが保護者関係なのです。
よく知らない人同士があつまって何かをやり遂げることは、みんな大人だし上手くやれそうで実はかなり高いコミュニケーション能力が必要だということを実感中です。家族やよく知っている友達なら多少雑な返事や適当に返信しても今までの関係や良いところも知っているのであまり問題にはなりませんが、役員になって初めて向き合って話すような関係で雑な返事なんてしようもんならただただドン引きして修復不可能な関係になるのみです。大した関係性もないのに意地悪な返答なんてされるともう仲良くしようとか上手くやっていきたいという気持ちはほとんどなくなると思います。
私もを張り切って考えすぎてラインで意見してみて煙たがられたり、無視されたりと心がバキバキに折れたこともあります。
張り切りすぎても引きすぎてもダメで、保護者の集まりというのはとても丁寧で高度なコミュニケーション能力が必要な場なのです。
役員奮闘中の世のお母さん達、仲良く楽しい場面もあるだろうし、嫌なことがあって悩みたくなる時もあるだろうけれど、役員は終わってしまえば接点も少なくなるので自分の人生においては大した影響のない人達の集まりなのです。
意地悪な人を華麗にスルーして良い人達と協力し合えるよう、特定の誰かのことで悩みすぎないことがポイントだと思いました。
終わってしまえばほとんどが和やかに解散になりますしね。